数年前のことです。義理の母がある病気にかかったことが発覚しました。
残念ながら、その病気は現在の医学では治せない病気で、日に日に記憶が薄れていきます。
最初の頃は進行のスピードもそう速くはなかったのですが、最近になり、如実に現れるようになりました。
あるとき、娘たちとお風呂に入っていてこんな話になりました。
「おばあちゃんを元気づけてあげることを何かしてあげようか?」
8才の長女と5才の次女と私でいろいろ案を出しました。
ちなみに娘たちは何の病気かはわかっていません。
数日後のことです。
引き出しの奥にしまってあったある箱が出てきました。
箱の中を空けてみると、昔、娘たちが私宛にくれた手紙がギッシリ入っていました。
昔の私は会社を立ち上げたばかりで忙しく、帰宅はいつも午前様という状態です。
土日も仕事で、一緒の家に住んでいながらも、子供たちと遊ぶ時間どころか、会う機会もほとんどありませんでした。
そんな日々が4年以上も続いたと思います。
ある日、夜中に帰宅すると下駄箱に「パパへ」という手紙が置いてありました。
当時5才の長女が覚えたてのひらがなで「パパ、いつもおしごとがんばってくれてありがとう」と書いてくれたのです。
嬉しかったですね。
その後も、週一くらいで下駄箱や机の上に置かれるようになりました。
私はその手紙を読んで風呂に入るのが楽しみでした。
お湯に浸かりながらその手紙を思い出します。
特に子供たちが風呂場で遊んだ「形跡」なんかがあると無性に嬉しくなります。
実物はいないのだけど、その風呂場には確かに娘たちが「いる」のです。
これほどのエネルギー源はありませんでした。
現在、義理の母は一人暮らしをしています。
ギリギリまでは自力で生活したいとのたっての希望があったからです。
そこで考えました。
「義理の母の風呂場にも孫たちが「いる」状態をつくろう!」
シンプルに孫たちが書いた手紙や絵、写真を風呂場の中に貼ろうと思いました。
しかし、ここからが大変でした。
風呂場ですから当然、お湯や湿気のある空間です。
紙や写真ではすぐ破けてしまいます。
・破れないようにするにはどうしたらよいか?
・お風呂場にしっかり貼るにはどうしたらよいか?
・そのような資材がどこにあるのか?
結局、1枚のお風呂の手紙をつくるために2ヶ月近くも探し回りました。
そしてようやくみつけたのが今の材料です。
私の両親と、家内の母宛の2枚を孫たちがつくりあげました。
手紙といっても大判なので、たくさん書いたり貼ったりする事が出来ます。
それをプレゼントされた母たちはとても喜んでくれました。
今までも家の中に孫たちの絵や写真は飾ってはいましたが、やはりお風呂の中は格別だそうです。
紙がたくさん余ったので友達にもあげたのですが、同様に大変喜ばれました。
うわさが広がり、祖父母が遠く離れているケースや、単身赴任のお父さんがいる家庭などからも求められ、このたび思い切って商品化させることを決めました。
現在、8アイテムの商品が出来ていますが、これらはすべてお客様の声から出来上がったものです。
今後も皆様の声からアイテムを増やしていきますので、「こんなふれあいシートがあったらいい」というアイデアがございましたらこちらからどしどしお寄せください。
これからも親子がふれあえる商品をどんどん開発してまいりますので、応援よろ
しくお願いいたします。
平成19年9月5日
バイヤーズ株式会社 代表取締役 登内義也 |